〜 以下「ひぐらしのなく頃に」綿流し編より一部抜粋 〜






雛見沢村は人口が1,200人ほどの町です。



「鬼の血を引く血族」として神聖視されていた村の人々は、明治時代に入り古いものが淘汰される時代に入り


徐々に今までの報復とばかりに不当な差別を受け初めました。



学校では人喰いの鬼っ子と蔑まれいじめられ


町で就職が決まっても出身が雛見沢村だと分かると取り消され


結納を済ませた結婚さえも取り消されました。



裁判を起こしもしました。「婚姻は本人同士の話で、出身地と結婚は関係ないはずだ」と。


しかし裁判官は「出身地の詐称は経歴の詐称に当たる詐欺行為だ」と判決は覆りませんでした。




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村の誰もが諦めにも似た感情に包まれ始め、状況を享受するようになり始めたある頃・・・・




雛見沢村の当主であった園崎家の当主は、ある時、村の子供達にこう言いました。




「一人に石を投げられたら、二人で石を投げ返しなさい」と。




・・・子供が聞き返す。「二人に石を投げられたら?」と。 答えは簡潔だった。




二人に石を投げられたら、四人で石を。



八人に棒で追われたら、十六人で追い返し。



三十人に中傷されたら、六十人で怒鳴り返せと。




子供が最後に聞く。



千人に襲われたら・・・? その答えすらも簡潔だった。




「・・・千人に襲われたなら、雛見沢の全員で立ち向かいなさい」と。




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・・・それは決起を促す楔のようですらありました。



祖母は園崎本家当主としてだけでなく、雛見沢の母たろうとして立ち上がったのです。




それから雛見沢の人々は連帯し、一人が受けた不当な差別を全員が受けたものとして戦いました。




子供も大人も関係ありませんでした。



子供がなじられたと聞けば、一団になって相手宅へ詰め掛けました。



大人が不当な扱いを受けたと聞けば、老若男女の区別なく徒党を組んで立ち向かいました。




「雛見沢の人間にちょっかいを出すと大変な事になる。」



そう思われるようになるのは、それからほんの数年後でした。




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この話を読んで、胸が熱くなりました。


主人公はこの話を聞く前に、この内容を裏付ける体験をしています。


数日前、ふもとの町を歩いている時に、駐車していた単車を倒してしまい、ヤンキー3人に絡まれます。

すると、通りすがりの小学生や、おばさんなど村の人と思わしき人達が徐々に集まり始め・・・・

警察が駆けつけた頃には十数人の人数でヤンキー達を取り囲んでいました。

そして村人達は無言で威圧し、警察が到着するまで一切手出しさせなかったのです。

(通報も村の人が迅速に行ったようです)


確かに最近は物騒で、他人のピンチで助けに入った人が刺されて死亡する、なんてニュースも珍しくありません。

日本の安全神話はとうの昔に崩壊しています。


そして助けに入る、というのはとても報われない行為です。

善行というものは、見返りを求めてはならないという言葉もあります。 むしろ拒絶され、否定されるものです。


でも。 そんな今だからこそ、助けてもらえたら嬉しいものですよね。


この話を読んだ時、学校や職場などに置き換えてみて。

私は出来る事をしているだろうか、そして、してきただろうか。 と考えさせられました。


自分の生活する状況を打破するのは、容易な事ではありません。

まして自分に原因がある、なんて思ってしまうと尚更覆すのは困難になります。

(結構「私が悪いんだし・・・」と考えてしまう方も多いようです)


それでも。 状況が改善されるのを待つという不確実な方法は、諦めと同義だと思います。

自分が変わるしかないのです。 そしてゆっくりと回りの人を変えていくしかないのです。


でも、劇的にガラリと変わる必要はありません。 ほんの少しずつ、心の中でちょっとずつ強くなればいいのです。

ほんとに小さな一歩でも、毎日歩み続ければいいんです。


この広い世界の中で、私達が日本人に生まれた事にすら、意味があると思います。

その学校に通っている事、そのクラスに通う事にも同様に意味があるのです。

乗り越えられない事なんてありません。 時間はかかるかもしれませんが、変えられるはずです。


殻を破るのには痛みを伴うかもしれません。

でも、破った後でもっと素敵な自分が待っているなら・・・・私は頑張れます。


自分を誇ろう。 自分たちを誇ろう。 そして、誇れるように自分を磨こう。

そう、改めて思いました。


今日よりも明日の私が、ほんの少しだけ輝けるように・・・・









あ、団結の話からずれてるっ(吐血






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